(内科・小児科)子どもの「おねしょ」の原因と治療法
2021年8月2日
皆さんこんにちは。
いそざきファミリークリニックです。
小さなお子さまで「おねしょ」に悩まされているケースは珍しくありません。
小学生でおねしょをする子どもの数は、10~20人に1人ともいわれています。
今回はそんな子どものおねしょの原因や治療法についてわかりやすく解説します。
おねしょとは、睡眠中におしっこをしてしまう現象で、幼児期においてはそれほど心配する必要はありません。
その習慣が5~6歳を過ぎても継続すると、「夜尿症(やにょうしょう)」として診療の対象となります。
つまり、一種の病気として認識した方が良いといえます。
ただ、その原因を理解し、適切な治療を受ければ症状も改善しますのでご安心ください。
夜尿症の原因は、比較的シンプルです。
夜眠っている間に作られるおしっこの量が多いか、おしっこを貯める膀胱のキャパシティーが小さいか、あるいはその両方です。
この点がわかれば対処の方法も自ずと見えてきますよね。
おねしょを繰り返してしまうことが、それほど深刻なものではないということもご理解いただけるかと思います。
ですから、お子さまと一緒にがんばって、おねしょの原因を取り除いていきましょう。
おねしょである夜尿症の治療目的は2つです。
それは夜間の尿量を減らすことと、膀胱の容量を増やすことです。
その際、有効なのが「抗利尿ホルモン剤」です。おしっこの量を減らす作用が期待できるお薬で、夜間の尿量が減少します。
膀胱の容量を増やす方法としては、夜尿アラームが有効です。
このアラームを使うと、尿が出るたびに「ピッ、ピッ」という電子音が発せられます。
その結果、尿意でトイレに起きることができるようになるだけではなく、睡眠中の膀胱容量を増やすことにもつながります。
このように、子どものおねしょは年齢によって治療の対象となることがあります。
とはいえ、有効な方法が確立されていますので、おねしょでお困りの際は当院までお気軽にご相談ください。