子どもの夏風邪に要注意
2021年7月20日
皆さんこんにちは。
いそざきファミリークリニックです。
夏が来ると子どもがかかりやすい「夏風邪」の流行が始まります。
感染力が高く、保育園や幼稚園などで集団感染が起こりやすいので注意が必要です。
今回はそんな子どもの夏風邪についてわかりやすく解説します。
手のひらや足、お口の粘膜に水疱(水ぶくれ)ができる病気で、その名も「手足口病」といいます。
38~39℃の高熱が出ることも多く、感染力が強いことでも有名です。
根本的な原因はエンテロウイルスへの感染なので、病気を根本的に治す薬剤は存在していません。
発症したら幼稚園や保育園を休ませ、安静に過ごすようにしましょう。
ヘルパンギーナも原因となる病原体はエンテロウイルスです。
お口の中に1~数ミリ程度の小さな水疱が生じるのが特徴です。
痛みや発熱も伴います。
この病気も原因療法は存在していないので、安静に過ごすことが第一となります。6~7月にかけて感染のピークとなり、8~9月になると減少へと転じることから、まさに「夏風邪」といえますね。
脱水にならないよう、水分をこまめにとることが大切です。
咽頭結膜熱は、一般に「プール熱」と呼ばれるものです。
プールを介して流行するのでこのような名前が付けられています。
症状は通常の風邪と似ており、感染経路も飛沫感染や接触感染が主体となります。
原因となるのはアデノウィルスであり、治療は対症療法となります。
1年を通して発症する病気ですが、7~9月に感染のピークが存在しています。
流行性角結膜炎は、一般に「はやり目」と呼ばれる病気です。
プール熱と同じくアデノウィルスが原因であり、非常に高い感染力が特徴です。
こちらも夏にピークを迎える病気で、治療は対症療法となります。
このように、夏には子どもがかかりやすい夏風邪がありますので、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では十分に注意しましょう。
夏風邪の症状が現れたら、すぐに当院までお越しください。