診療案内|【いそざきファミリークリニック】|浜松市中央区の内科・小児科

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診療案内

小児腎臓内科

小児腎臓内科では、日本腎臓学会 腎臓専門医が慢性・急性腎炎や、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全などの小児腎臓病を診療いたします。お子様が学校検尿などで異常を指摘された場合や、それ以外のご家庭などで気が付いたお子様の尿の異常、夜尿症(おねしょ)についてもご相談を承っております。

小児腎臓内科の主な対象疾患

  • 慢性腎炎
  • 急性腎炎
  • ネフローゼ症候群
  • 急性腎不全
  • 慢性腎不全 など

お子様の尿に関するご相談は夜尿・おしっこ外来へ

当クリニックでは、火曜日の午後に夜尿・おしっこ外来を設け、お子様の夜尿症(おねしょ)や尿の異常に関するご相談に対応しております。

夜尿症(おねしょ)について

幼児期を過ぎても夜間、睡眠中に無意識に排尿してしまうことを夜尿と言います。幼児期は「おねしょ」と呼ぶことが多いのですが、5~6歳を過ぎた頃からは「夜尿症」として診療の対象とします。
小学生でおねしょをする子どもは10人から20人に1人いると言われており、本人は人知れず悩み、自信を無くしていることも少なくありません。夜尿症治療では、塩分・水分の摂り方の見直しが必要なことが多く、ご家族全員の協力が必須です。治療の成功には、焦らず」「怒らず」「起こさず」をモットーにお子様を支えることが大切です。何より、本人の「治そう」とする意思が大事です。

<原因と治療>

夜尿の原因は大きく分けると、夜寝ている間のおしっこの量が通常より多すぎるか、夜寝ている間に膀胱に貯められるおしっこの量が通常より少なすぎるか、あるいはその両方です。
そのため、治療としては夜間の尿量を減らすこと、および夜間の膀胱容量を増やすことが中心になります。前者の場合は抗利尿ホルモン剤が有効であり、後者の場合は夜尿アラーム*、抗コリン剤などが有効です。


*夜尿アラーム:おねしょを知らせるブザーで、尿が出ると「ピッ、ピッ」という電子音で知らせる装置です。睡眠中の膀胱容量(蓄尿量)を増やし、尿意により起きやすくする効果があります。

また当外来では、昼間のおもらしの相談も行っています。「5歳になってもおもらしが頻繁にある」「パンツがいつも湿っている」等でもお気軽にご相談下さい。
お子様が、夜尿やおもらしがなくなった時の達成感や開放感を一日でも早く味わえるよう、スタッフ一同で支援します。

学校検尿で異常が出た場合について

小・中学生の慢性糸球体腎炎の割合は0.05%前後と言われており、その約70~80%が「学校検尿」で発見されています。つまり、学校検尿で血尿や蛋白尿が検出されて、はじめて腎炎であることがわかるケースが多いということです。
また、学校検尿で発見された慢性糸球体腎炎は、むくみや食欲不振などの症状が出始めてから診断されたものに比べて病変が軽く、適切な生活管理や治療を行えば、以後の経過の見通しが良いことも明らかにされています。
学校検尿が全国的に普及した昭和54年度から、慢性糸球体腎炎によって小児期に腎不全に陥る子どもが減少していると言われており、学校検尿による慢性腎疾患の早期発見と関係があると考えられています。
学校で尿検査の結果に関して異常通知をもらった際は、当クリニックにご相談ください。

<糸球体腎炎とは>
腎臓のろ過装置である糸球体に炎症が生じることで、血尿や蛋白尿が出る疾患を総称して糸球体腎炎と言います。主なものに、急性糸球体腎炎と慢性糸球体腎炎の2種類があります。
急性糸球体腎炎(急性腎炎)
咽頭炎や扁桃炎などの感染症(主にA群β溶連菌によるもの)の1~3週間後に蛋白尿・血尿、尿量減少、むくみ、高血圧で発症する一過性の急性腎炎症候群です。小児や若年者に多い疾患ですが、成人や高齢者にもみられます。
慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)
蛋白尿や血尿が長期間(1年以上)持続するものを言います。原因としては、免疫反応の異常によるものが多いと考えられています。症状としては、蛋白尿や血尿のほか、高血圧、めまい、肩こり、むくみ、頭痛、倦怠感などが現れます。